片付けのコツ~好きなモノだけを管理~

寒暖の差が厳しい天候が続いておりますね。皆さまお元気でお過ごしでしょうか。
既にご存知の方もおられるかもしれませんが、ホームページがリニューアルしました!
ご覧いただけると幸いです。

今日は、これまで片付けの仕事をしてきた私の経験から、自分の過去も交えて、片付けについてのノウハウをご紹介したいと思います。
収納が苦手でも片付けには大きく3つのコツがあります。ご自身に当てはめて片付けを進めてみてください。お役に立てますように。

目次

片付けのコツ①〜自分の判断基準を知る(モノものさし)〜

「自分にとってどれくらい必要性があるか?」買う時はあれこれ考えて買い物する方もおられるかと思います。でもいざ、家の中へ持ち込むと、「モノの必要性」を考えることって、あまりないのではないでしょうか。

例えば、ケーキ作りに計りは欠かせません。ダイエットには、体重計が欠かせません。「片付け」には、モノを判断する基準として、「あなたの計り」がとても重要になります。この判断基準である「ものさし 」が大切な役割になります。

自分の判断基準となる「ものさし」のイメージ図になります。

お家にモノがあふれ返っていると、同じようなデザインの服を買ったり、賞味期限切れと気づかなかった食品が出てきたり・・・私もあるあるでした(笑)

昔、私は沢山の洋服を持っていたので、管理できておらず同じようなデザインの服をよく買っていました・・・^^;

自分の判断基準(モノものさし)〜私のワンルーム暮らし〜

整理収納アドバイザーである私は、自分の家のモノと向き合っているうちに「モノものさし」が自分なりにあるとわかりました。今の自分にとって必要か不必要かを判断する基準ができていきました。こうした作業は、自分を知ることにもつながります。何が好きで何が大切か・・・。

これまで、私は収納のないワンルームへ2度住んだことがあります。
1度目は20代の頃、今は亡き父とケンカをして家を飛び出した時。(随分前のことです)
とは言っても、父は「荷物運んでやろうか?」と、車で引っ越し先へ荷物を運んでくれました。

お風呂はなくて銭湯通い。トイレ、洗濯機は共同でした。

1度目は押し入れ収納がありました。けれども、実家へ荷物をかなり置いたまま引っ越したので、さほど収納に困ることはありませんでした。

けれども、若かった私は、半年もしないうちにお風呂トイレ付きの部屋へ引っ越しました。
そして、その1年後、更新料を払う時期が来た時、実家へ戻りました。父は嬉しそうでした。
やはり、住みなれた家が一番ですね。

2度目のワンルーム暮らしは、東京に住んでいた時。京都とは比較にならない程、家賃が高かった!

この部屋は収納がありませんでした。

約5年住みました。その暮らしの中で、2009年に整理収納アドバイザー2級を取得。関西へ戻り2011年に整理収納アドバイザー1級を取得しました。
整理収納アドバイザー2級を取得したことで、目から鱗のことばかり。この資格の取得がきっかけとなり、大げさではありますが人生は変わりました。

↓↓ワンルーム東京暮らしの写真があります。

今から思うと、使っていないモノがそれなりにあふれていましたね^^;

この時、整理収納アドバイザー2級を取得していましたので、収納がない割にモノを厳選できていると私は、自画自賛していました(笑)

↓↓この写真は、東北大震災後、東京の自宅へ帰宅した時に撮った写真です。


2011年3月11日の震災があった日、父が入院する関西の病院で寝泊まりしていました。その翌週に父が他界し、父とのお別れをしてから東京へ戻りました。

東北大震災後、関西から東京のワンルームへ帰宅したらパソコンのキーボードが床に落ちたり、置き物が転がっていたり・・・。

私は、デスクトップが床に落ちて壊れていると想像していました。けれども、お陰様で大きな被害はありませんでした。

その後、度重なる大きな余震。職場のビルは高層だったので、かなり長い時間、揺れることが幾度もありました。

東京に住んでいた頃の写真を見返していて、友人との懐かしい思い出もよみがえりました。

自分の判断基準(モノものさし)〜隙間収納家具本体が不要に・・・〜

片付けの話しに戻りますね。冷蔵庫の横へ15cmの隙間収納家具を置いていました。その中へ収納していたモノを使っている、使っていないで見直して行くと、隙間収納家具本体が不要になりました。

もったいない精神が強い私。不要になったはずの隙間収納家具本体がもったいない。ということで、背丈より高い隙間収納家具をノコギリで上下2つに切りました。そして、小物入れとして使っていました。

↓↓その時の下半分の隙間収納家具の写真です。

↓↓水玉のカーテンの裏側には、こんな感じで小物を置いていました。

収納がないワンルームへ住んだ事、整理収納アドバイザー2級を取得した事で気づきが沢山ありました。

片付けで一番大切な「整理をしないこと」は「自然とモノを増やす」と悟りました。

とは言っても、子供の頃から『整理』は苦手で何年も着ていない服をしまい込み、組み立て式収納家具を増設して家の中ではモノが増え続けていました・・・

過去の私は、「捨てること=もったいない」、「大切な物=大事にしまう」そんな風に思って育ちました。

今から考えると、『整理』の意味をもっと早く知っていれば、もっと堅実な生活を送れていた事でしょう。

自分の判断基準(モノものさし)〜私のモノの手放し方〜

例えば・・・
食べ物には期限があります。
・消費期限
・賞味期限

もし、この期限内に食べなければ、味が美味しくない・・・。もしくは、腐ったりカビが生えたりします。万が一、食べてしまったら、下痢や嘔吐を伴うリスクが発生します。

モノにも同じように「保管期限」を意識する習慣を身につけてはどうでしょうか。

自分の判断基準(モノものさし)〜私のモノの手放し方〜

ピラミッドの一番下のベースである大切な部分が『整理』になります。

【整理収納のピラミッド図】


私自身、『整理』という「仕分け練習」を行うことで、今まで手放せずにいたモノを手放せるようになり、モノへの執着が減ったように思います。 モノを手放す行為が辛い分、モノを買う時の判断基準もできて、ムダな買い物が減りました。

私のマイルールは、「一年使っていないモノは手放す」として衣替えの時、見直しています。

と簡単に言いましたが、実際、モノを手放すことは本当に大の苦手。元々捨てる習慣がない家で育った私。なので、本当にこの作業は今でも辛いところです・・・。

特に「仕分けが苦手」、「整理ができない!」という方、

例えば、洋服の場合

着たいと思った好きな

色や柄、素材などの選んだポイントなどを見つける

仕分けも訓練なので、「仕分け練習」してみてくださいね

「手放すモノを見つける」というより、むしろ、ゲーム感覚で「お気に入りを見つける」ことで、片付けを好きになってもらえると嬉しいです。

例えば、5年以上使用していない水着。私は捨てるのに3年かかりました。
捨てようと思えた理由として、日焼け防止のため、水着の上へ長袖ブラウスを羽織っていました。

・水着を着ることが、この先ないのではないか…
・今はUV素材の水着ぽくないアイテムも出ている…

ということで、やっと手放せました。
手放せない理由としては、当時、何軒もお店を周り悩んだ末、購入。値段も高い。しかも、「数回しか着ていない」という「もったいない精神」がありました。

自分の判断基準(モノものさし)〜モノものさしの作り方〜

自分の判断基準「モノものさし」は、意識的に1つ1つのモノと向き合うことで、どんどんレベルアップするのではないか。と私は考えます。

自分のお気に入りであり、使っているモノを知ることが大切。

整理をする際、3つのカテゴリーに分けます。
必要・・・使っている、必ず使う、見ていて幸せ、見ると楽しい気持ちになるなど
不必要・・・汚れている、壊れている、使えない、好みでなくなった、辛いことを思い出すなど
保留(迷い、執着、見直し)・・・迷って捨てられない。どうしよう。など

この時、『使う』という、気持ちをフォーカスしてみると、どんどん自分の好きなこと、大切なことが見えてきます。

ただし、壊れていても、思い出の品物で捨てられないなら置いておきましょう。

『保留』について、人それぞれ理由があると思います。特にこのような理由が多いのではないでしょうか。
・いつか使う
・もったいない
・まだ使える
・高かった

私は昔、可愛いお菓子の空き缶を「もったいない」、「何かに使えるかも」と取っていました。今は、「いつか・まだ・かも」の理由で保管することはなくなりました。

迷うものは一旦、自分がピンとくる名前を付けて保管。この時、必ず忘れずに見直すことがポイントになります。
・保留ボックス
・迷いボックス
・見直しボックス
など

保管から1年後くらいを目安として、確認日をボックスへ分かるように書いて見直しましょう。保管したことを忘れることのないよう、気をつけてくださいね。

私は収納ケースへ入れて保管していました。今では、この「見直しボックス」も見直すモノがなくなり、ボックス自体が不要となりました。

1年後、迷うなら更に1年後見直す。というように継続して行います。年月が経つと、案外冷静に判断できることもあります。

けれども、処分して後悔するような思い出品や二度と手に入らないモノについては、心の決着がついてから手放しましょう。思い出や大切なモノは特別扱いしてくださいね。

片付けコツ②自分にとって適正な分量?(モノの適正量)

特に洋服の場合、持つ数に決まりがないから、ついつい買ってしまいませんか?
整理収納アドバイザーである私は、昔は買い物が大好きでした。今から思うと「もったいない」ほどの買い物をよくしていました。

先にも話しましたが、整理収納アドバイザー2級を2009年に取得した時、東京で暮らしていた収納がないワンルームでは、ベットの下へ衣装ケースを入れ何とか収納スペースを作っていました。

↓↓ 東京に住んでいた時のワンルームの部屋の写真。関西へ引っ越す前、荷物を梱包した時、撮った写真になります。

写真の奥側の白い家具と手前の黒いパイプハンガーを使ってお洋服を掛けていました。けれども、整理収納アドバイザー2級を取得したことで、ここへ吊るせるだけの数を適正量として持っていたので「収納する場所がない」と困るようなことはありませんでした。

この頃から、
できるだけ長いシーズン着用できる洋服を選ぶようになっていました。

自分の持ちモノについて、よく考える習慣が身についた私。今から考えると、自分の判断基準「モノものさし 」作りを必死に行っていたと思います。おうちの面積や収納スペースに対して「持つ量」をよく考えていました。

この引き出しに入る量の洋服、このカゴに入る量のストック、これは本当に必要?など・・・

そして今では、私の家の収納スペースにゆとりが生まれました。

また、自分の適正量がわかることで、収納スペースに入る量を持てるようになりました。以前のように組み立て式収納家具を増設しなくても、収納スペースへ充分に収まっています。

例えば、
●洋服はハンガー40本
●靴は5足
●カバンは3つ
としてマイルールを決めています。

昔の私なら、通信販売のカタログですぐに収納グッズや収納家具を購入していました・・・(笑)

例えば、1週間の洗濯回数が2回なら、私の場合、下着の枚数は3枚~4枚あれば足ります。ヒートテック3枚、エアリズム3枚、その他下着も多くて5枚まで。
(もし、一日の中で着替えが必要な方は持つ枚数は変わります)

ご自分の適正量として、マイルールを作ってくださいね。

↓↓「マイルール」について、こちらで詳しく掲載しております。良かったら、こちらもご覧ください。(2019.08.26のブログ)

ただ、現在持っている枚数が沢山あるからといって、無理に捨てることはありません。
同じアイテムが沢山あるなら、1軍と2軍という使い分けもできます。

オンシーズンに1軍を着まわします。1軍の中で破れたり、色あせたり、使い古した感が出たら、次のシーズンは2軍を1軍にして使いましょう。

同じアイテム(仲間)で1箇所へ集めてみると、全体量が分かりやすくなります。

「整理」をしないで「収納」だけに頼ってしまうと、昔の私のように「モノを持つ判断基準」や「モノの適正量」が分からず、持つ量が増えてしまった・・・。なんていうことになりかねません。
昔の私のようにならないよう、気をつけましょう!

また、今は簡単にモノが買えて手に入る時代。自分が意識しないと、あっという間に部屋にモノが溢れますから、もし収納不足と感じておられたら「モノの適正量」を見直してみてくださいね。

片付けのコツ③使いやすく戻しやすい仕組みを作る

手紙や郵送物が届くのは、住所があるから。モノにも住所があれば、その住所へ戻せば迷子になりません。住所というとピンと来ないかもしれませんが、モノにも指定席を作り、その指定席へ戻すことをすれば探し物はなくなるはず。しかも片付きます。

学校や会社では、みんなが使うモノに指定席があり、使った人が元の場所へ戻すから探し物はないですよね。
学校や会社でも、まれに元の場所へ戻っていない?なんてことがあるかもしれません・・・

「指定席作り」と言っても、「どうやって?」と思われる方もいらっしゃると思います。詳しくご紹介していきます。

使いやすく戻しやすい仕組みを作るポイント1【使用頻度別】

下記3つがポイントになります。
・どれくらいの頻度で使うか
・使う場所から近いか
・サッと取り出してサッとしまえるか(面倒くさくないか・・・)

整理収納アドバイザーである私は、お客様のお家で、使う頻度をお尋ねした際、使用頻度の感覚が微妙に違うと感じることがあります。

・毎日使う
・週に2回~3回使う
・週1回使う
・月1回使う
・年1回使うなど

同居の方がおられる場合、具体的にどれくらいの頻度で使っているか聞いて、収納する場所を決められるといいですね。

【基本的な考え方】
●毎日使うモノは取り出しやすい位置、腰高くらいから手の届く位置へ収納
●年に1回くらいの使用頻度で軽いモノは、上の方へ収納
●週に何度か使うモノや重いものは、下の方へ収納
※身体状態により、使いやすい位置は異なる場合もあります。

使いやすく戻しやすい仕組みを作るポイント2【モノの指定席を決める】

家に住所があるようにモノにも住所である「指定席」を作ります。

私の場合、しまいこむと忘れてしまいやすい、その上、面倒くさがりなのです。アイテムにより収納方法を使い分けています。

毎日使用するインナーは洗濯回数に合わせて足りる量(少ない量)で管理しています。
この収納ケースに収まる量と決めています。私の場合、たたむのが苦手なのと時間がもったいないという事で乾いたらここへ放り込んでいます。

1段目・・・ヘナカラーセット
2段目・・・インナー
3段目・・・靴下
4段目・・・タオル

それから、支払いやポストへ投函する書類など期日があるものは、マグネット式クリップで目立つように冷蔵庫へ貼り付けています。

お客様の中にも、「この方式だと、きっちりできます」という方もおられました。
けれど、「見えていても忘れます」という方もいらっしゃいました。
そういう方の場合、スマートフォンをお使いならリマインダー機能を使ったり、数日前にカバンに入れておく、車で移動なら車へ積んでおくなど、ケースバイケースで考えてみてくださいね。

どの収納方法にするか、ご自分の性格、収納する場所、モノの量を考えて選びます。この時、自分の判断基準「モノものさし 」で必要と判断した使うものだけを収納してくださいね。

趣味や生活スタイルが変わると、モノの優先順位も変わるため、指定席を変えた方が「使いやすく戻しやすくなる」こともあります。「見直し作業」もポイント。

指定席を見つけることをゲーム感覚で楽しんでやってみましょう!「絶対こうだ!」という正解もありません。「ここがいい」と思っても、同居されている方にとって別の場所がいいかもしれません。

自分の家だから、いつでも収納場所を変えることができますので、あまり深く考えず、まずやってみることも大切。使いやすく戻しやすい収納場所を見つけてみましょう。

使いやすく戻しやすい仕組みを作るポイント3【名前シールにモノの名前を書く】

モノの指定席ができたら、人別やアイテム別などで、中のモノが分かるように名前シールを貼ります。元へ戻そうという気持ちも起こります。また、同居の方がおられれば、何よりもわかりやすいですね。

100円ショップのこのようなシールやマスキングテープなど活用できます。

↓↓100円ショップで売っている。こんなシールもおすすめ。


私がずっと愛用しているのは、ブラザーのピータッチ。テープカッター部分の切れ味が悪くなってきているので、もう少ししたら買い替えかな。

私の場合、100円ショップのシールで仮住所を決め、しばらく様子を見てその住所で確定すれば、ピータッチでラベルを作成しています。

片付けのコツまとめ

今は整理収納アドバイザーの仕事をしている私、これまで書いてきたようにかつては片付けが苦手でした。
いろいろ自分で経験して私の判断基準「ものさし」を持ったりした結果、片付けができるようになりました。
だから、今は片付けが苦手と思っていらっしゃる方も、ご自身の「ものさし」を持ったりすると必ず片付けができるようになります。

①自分の判断基準を意識する(ものさし)
②自分にとって適正な分量なのか?モノの適正量を考える
③使いやすく戻しやすい仕組みを作る

それでもやっぱり「片付けができない!」と思われたら『かたづけ ねこの手』までお問い合わせください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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