片付けられない主婦は病気?離婚?そんな悩みを解決するには?・実践記番外編

片付けられないことで悩んでいる人は世の中にたくさんいらっしゃいます。
現在、「かたづけ ねこの手」で家をまるごと片付けを手伝ってください、と依頼を受けている、自称・片付けられない主婦のEさんもその中のお一人です。
今日は、Eさんからお話を伺って、片付けられないことで悩んでいたこと、苦しいと思われてきたことを「かたづけ ねこの手」のアシスタントライター・katazukecatが記事としてお伝えして行きます。

Eさんは月に数日留守をされるので、その時は敷地内の離れにケージを置いて猫ちゃんはお留守番。
お知り合いの方が猫ちゃんの面倒を見てくださるのだそうです。
3匹の猫ちゃんも、大きいケージをL字型に配置したので広々と、でも仲良く一緒にお留守番できそうですね。

目次

自称・片付けられない主婦・Eさんとは?

Eさんの片付け的プロフィール

50代後半の仕事を持つ主婦。
仕事は全く苦にならず、とても楽しく前向きに取り組んでいらっしゃる様子です。
片付けられなくなったきっかけは、足腰を患ったことで、片付けや掃除をすることが体への負担になったことでした。
それまでも片付けは好きではなかったそうです。
子供の頃、遊んだ後のおもちゃがうまく片付けられなくてお母様によく注意をされていた記憶があるので、そもそも得意ではないのかもしれないと言っておられます。
いつの頃からか、片付けはしなくちゃいけない、掃除もしなくちゃいけない!
そんな義務感が大きくなって、その義務を果たせない自分を責めることもあったそうです。

洗濯は普通にしているし、食事を作り食器を洗うこともごく普通にやっているのに、何故か片付けと掃除が「しなくちゃいけない!」義務意識が強くてしんどいそうです。
そして仕事は楽しくやっているのに、どうして片付けや掃除ができないのか?
片付けや掃除って、よその主婦は当たり前にやっていることが、どうして自分にできないのか?
自分を責め始めると、本当に辛かったそうです。
「私だけなのだろうな? 片付けができない主婦は・・・」
ずっとそう思われていたそうです。

いえいえ・・・
片付け、掃除、整理収納を仕事にしている「かたづけ ねこの手」からすると、決してEさんお一人ではないのですが(^^;)

↓↓Eさんのお部屋のお片付け・実践レポ(2018.02.08のブログ)

一般に片付けられない人を「かたづけ ねこの手」的に見ると?

世間一般では、片付けられない、掃除ができない人に対して怠け者というレッテルを貼りがちです。
でも、少なくとも「かたづけ ねこの手」でこれまでサポートしてきたお客様の中には、そういう単純に怠け者さんはあまりいらっしゃいませんでした。
●仕事に追われて時間がない
●家に帰ると疲れ果てている。
●お仕事が日中、夜勤と不規則でゴミ出しの時間に合わせらない
●気がついたら、いつの間にか家の中にゴミがいっぱい
いずれもごく普通の方達ばかりでした。
そして「綺麗なお部屋」「片付いた空間」で気持ち良く過ごしたい!
そう思いながらも、掃除はしなくても死なない!
明日でも、明後日でも、1週間先でも大丈夫!
けれど仕事に行かなくちゃ、生きていけない!
そういうサイクルに陥ってしまわれた方がほとんどでした。

もちろん中には発達障害が原因になっているケースもあります。(2018.03.20のブログ)

しかしモノの多い時代に、また時間に追われる時代の中で、うまくサイクルが回らなくなった結果、ご依頼いただいたお客様でした。

自称・片付けられない主婦というEさんも、もともと片付けは苦手という下地はあったかもしれません。
そこへお宅が広く、モノをたくさん持ち、保有できる物理的環境があった。
足腰を患った結果、不要なモノをその時々に手放す作業ができなかった。
ついにご自身ではどうしても片付けられない状況になられたようです。
そして、益々「片付けができない自分」を責めて、辛くストレスが溜まったとおっしゃっていました。

洋服の断捨離で疲れて頭が働かなくなる?

お洋服が好き!
次のお出かけはこんなスタイルで行こうかな、と考えることも好き!
Eさんはそうおっしゃるだけあって、洋服の量はかなり多いです。

しかし、最初にEさん宅に伺った時、秋冬物の洋服を手放すモノ、手元に残すモノという作業をすでに終えていらっしゃいました。
これを自分で決めていらっしゃると、「かたづけ ねこの手」の作業も比較的短時間ですみます。
あとは手放すモノは、どういう風に手放すかを決めるだけです。
1.ゴミとして捨てる
2.ネットを利用して譲る(メルカリ、ヤフオクなど)
3.ネットを利用して業者に買い取ってもらう
4.リサイクルショップに直接持ち込む
いくつかの方法がありますね。
全く手放し方がわからないとおっしゃるお客様には、「かたづけ ねこの手」がお預かりしてフリマへ出品したり、リサイクル業者に持ち込んで買い取ってもらうことも可能です。
その場合は、そこで得た利益を福祉団体に寄付させてもらっています。

Eさんはすでにかなりのお洋服をご自身で、買取業者に買い取ってもらたり、メルカリなどに出品されたりと手放す方法も積極的に考え、実践されていました。

そして「これが理想の洋服収納」といくつかのアイデアもご自身でピックアップされていました。

↓↓Eさんが理想としていた洋服収納

(出典:https://www.instagram.com/

・・なので、秋冬のお洋服は手放すかどうか迷っていらっしゃるモノについて、「一時保管箱」を作って、これからどうするか一旦考えましょう、とご提案した程度。
あとは完全に「廃棄」を決めていらっしゃるものを、ゴミ置場へ移動するお手伝いぐらいでした。
それでも、足腰に不具合があるEさんに「とても助かった」と仰っていただきました。

その後もまず一部屋使い心地よくするために家具の移動やDIYサポートで伺い、理想に近い収納を、お宅にある不要なモノから作るお手伝いをしています。

片付けで疲れるってどういうこと?

しかし先日は・・・
今度は「春夏物」を断捨離するのに疲れている
先日そう仰っていました。
秋冬物を必要なモノと手放すモノに分けている時も同じような状況になったそうです。
必要なモノと手放すモノを考えるだけでも熱が出そう!
実際、一生懸命に洋服と向き合ったら翌日寝込みました

これは特別なことではありません。
片付けで疲れるのは体力面からだけではなく、頭もフルに活動するからです。

片づけで疲れるのは体力的な要素よりも
【脳で複雑な処理が行われているから】
エネルギーをどんどん消費して疲れるのです。
片づけは、複雑な情報処理をする行為。
(出典:片づけ心理の専門家・伊藤勇司オフィシャルブログ

以上のように仰る専門家もいるように
片付けは、単純な作業のようでいて、頭の中では非常に複雑な情報処理をしているのです。
Eさんは、以前にも片付けを始めると寝込むように疲れることはあったそうです。
しかし、その壁を乗り越えて「やる!」というスイッチが入る時は、頭がスッキリと一気に「手放すモノ」と「残しておくモノ」の区別ができるのだとか?
「春夏物も減らしていけるようにもう少し頑張ります!」
そう仰っていました。

現在、衣類はほとんどハンガーで吊る収納にされているので、
「かたづけ ねこの手」からのアドバイスとして
収納スペースの一部に「考え中のスペースを作って、ハンガーでかけておいたらいかがでしょう?」
そんなご提案をしています。
そして「考え中スペース」の洋服を結局着なかった、必要のない洋服だと思った時に手放す決心をされると良いと思います。

お一人で「必要なモノ」「不要なモノ」を考えられるEさんは、必ずモチベーションが上がればご自身で「必要」「不要」を決めていかれるでしょう。
でも・・・
何年も考えているけれどわからない。
もうどうしたらいいの?
そう困っていらっしゃるあなたに「かたづけ ねこの手」はいつでもご相談をお受けしています。

片付けられない主婦は離婚?

片付けられない主婦は離婚?

主婦が片付けられないなんて、もってのほかだ!
怠けて遊んでいるから、片付けられないのだ!
そういう声も時として耳にして、少し辛いなぁ・・・と思うことがあります。

Eさんも、片付けられないことで家族で喧嘩になったこともあるそうです。
まぁ「離婚だ!」なんてそういうレベルでの喧嘩ではないそうですが・・・。
また、ご自宅へ他人が入って片付けや掃除を手伝うなんて!
とご家族の反対もあり、長年、足腰の調子を見計らいながら「自分でやらなくちゃ!」と思っていたそうです。

でも前述の通り、「必要なモノ」「必要でないモノ」を考えていると熱が出て寝込むほど疲れて、こんなにしんどいことはもう一人では無理!
そう思われた時に「散らかりっぱなしの家でも、もう誰かに手伝ってもらわないとやっていけない」と考えられて、「かたづけ ねこの手」にご依頼いただきました。

苦手な家事は、得意な人に頼む時代

Eさんはご自身である程度の収入のある主婦です。
今まで「洋服が大好き」でたくさん買ってこられました。
その量が半端ないのはご自身でもよくわかっていらっしゃいます。
それがたくさんありすぎて、年々「頭の中では把握できない」状況になってこられたそうです。
洋服だけではなく、その他にも「どこにあるのかわからない、と探し回ることが増えました」
Eさんにとってお洋服は
●これを着て出かける時のコーディネートを考えるのが楽しい
●素材ごとに違う風合いを楽しむ
●洋服が作られた過程を調べる
●どういう染料で染められたかを調べる
●着るものという以上の趣味的楽しみが多い
ただ単におしゃれしたいという域を超えて、あらゆる面を追求している「趣味」の域の存在でした。
Eさんにお許しをいただいて書くと「マニアックかも?」だそうです。

しかし・・・
「年齢的なことで、モノを把握する力が衰えてるのかなぁ? 物忘れも多くなっている」
そうおっしゃるEさん。
「探し回る」ことでエネルギーを使ってしまい、そこれ「疲れる」ことも多くなられたそうです。
●探し回ることに疲れる
●イライラする
●これを解消しないと、疲れのスパイラルから這い上がれない
そう思った時に、
●洋服を持つこと、それを趣味として追求するエネルギーも徐々に減りつつある
●洋服を持つことより、快適な空間でストレスフリーに暮らしたい
●洋服を買う経済的余裕を、片付けを手伝ってもらい快適な空間を得ることにまわしたい
この3つを考えられました。
つまり、好きな仕事で得た収入を、マニアックに服を追求するよりも、快適な空間を得てストレスなく暮らす方向へ回そうと思われたようです。

これはあくまでEさんのケースであって、全ての人に当てはまる訳ではありません。
でも、今は「タスカジ」「DMM Okan(おかん)」といった、食事作り、掃除、片付け、あらゆる家事を時間単位で依頼できるサービスがあります。
苦手な家事を、得意としている人に頼むのは、ある程度経済的に余裕がある主婦ならば、決して悪いことではありません。
人に手伝ってもらって得た余裕の時間、精神的ゆとりを、自分が得意とする分野に使う時間に変えることができるのですから。
そういう意味では、「かたづけ ねこの手」責任者の蜜柑は、片付けることが大好き!お掃除が大好き!であることも、アシスタントとして書き加えておきますね(^^)

「片付けられない主婦は離婚」は家族のコミュニケーションで解決

「片付けられない主婦は離婚」
そんな悲しいことを考えるのはやめましょう。
また夫や家族が、そういう考えの持ち主であるならば、少しずつ「片付け」「掃除」を始め家事がいかに大変であるかを、よく話しあうことが必要じゃないでしょうか?
Eさんも「こんな散らかりっぱなしの家に人様に入っていただくことは家族の了解が得られない」とおっしゃっていました。
「だから家族がいない時にこっそりお手伝いくださいね」
初回に伺った時はそういう条件。
でも少しずつ・・・
●こんなお手伝いをしてもらって、この部屋が変わりました。
●捨てるって言っていた本箱をDIYしてもらうのだけど・・・
そんな風に毎回、ご家族に少しずつ話されているうちに、最初は「散らかりっぱなしなのに、人に入っていただくなんて」とおっしゃっていたご家族も、だんだんと「これも手伝ってもらったら?」と変わってきたそうです。
コミュニケーションの取り方次第で「片付けられないことも理解してもらって、手伝ってもらうことに家族も同意してくれるものかもしれない」とおっしゃっていました。

片付けられない主婦は病気?離婚?そんな悩みを解決するには?〜まとめ〜

「片付けられない主婦は病気?離婚?」そんな悩みを解決する方法。
これで全部ズバリと魔法のように解決!という案は残念ながらありません。
でもご自分が片付けられないことで、悩んだり、落ち込んだり、本当に苦しい思いをされている方は、
1.ご家族に理解してもらえるようにする
2.何がどう辛いのか、どうしてできないのかを家族に耳を傾けてもらう
3.家族にも手伝ってもらう
この順序でお話されるのが一番かもしれません。
しかしご家族も忙しくそんな時間が取れない場合は、ずっと片付けられないことで悩んでいらっしゃったEさんのように「かたづけ ねこの手」へご相談、ご依頼いただくのも片付けられない家を脱出して、過ごしやすい家を作っていく一つの方法です。

Eさん宅はお片付けと平行して、「かたづけ ねこの手」の新しいサービス「DIYお手伝い型サービス」もご利用いただき、少しずつお部屋が生まれ変わりつつあります。

Eさん宅の片付け実践記録は、不定期に更新しています。
「自分のペースで疲れないようにお手伝いください」、というご意向でEさんのペースに合わせてお伺いしています。

お客様のご都合で一気に片付けたい場合は、スケジュールのご相談をさせていただきますので、どうぞ気軽にお問い合わせくださいね。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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