片付く部屋の動線を考えた家具配置のコツと例・片付けサポート実践記No.3

「かたづけ ねこの手」の整理収納アドバイザー・尾崎蜜柑の猫の手アシスタント(katazukecat)です。
自称・片付けられない主婦のEさん宅のお部屋。
モノの量を減らすためのサポートを3回に分け、2時間+2時間+1時間、合計5時間行ってきました。

↓↓これまでの作業(2018.02.08/2018.02.25のブログ)

その間に、Eさんはモノの量を減らすだけでなく、出し入れしやすい位置に家具を配置することをご自身でも考えられていました。
今日はEさんが考えた家具配置と「かたづけ ねこの手」からの提案をご紹介していきます。

目次

片付く部屋の動線を考えた家具配置にするには?

自称・片付けられない主婦Eさんのお宅に初めて伺った時のお部屋の様子は、こんなになっていました。

洋服はハンガーラックにかけられていますが、そこから溢れたモノがベッドの上にいっぱい。
そこへ段ボールに収納していた服を整理しようとしたら、さらに「どうしたらいいかわからない状態」になり「片付け ねこの手」へご依頼いただきました。

↓↓片付けをご依頼いただいた時のEさんのお部屋の家具配置
※ 赤で塗りつぶしたベッド、ハンガーラックはこの部屋で使用、緑で塗られた本箱、ラックは廃棄予定でした。

モノ(洋服)の量が多く、収納する場所が少ないのが、モノが溢れてしまった原因です。
しかし、他にも原因がありました。

それはベッドの位置です。
外から帰って来てドアを開けたすぐ横にベッドがあると・・・
足腰を患っていらっしゃいますが、痛くない時には積極的に外へも出かけるEさん。
しかし帰宅する頃には疲れていて、部屋に入って着替るとついベッドの上に洋服をポンと置いてしまいがちでした。
本当はモノの定位置が決まっていれば、定位置に戻すのが整理収納の基本です。
でも上の図からもわかるように、洋服をハンガーラックに戻すためには、ベッドの横を通り抜けていかないといけない。
動線がスムーズではないことも、つい置きっ放しにしてしまう理由になっていました。

帰宅してすぐに着替えるのなら、ドアを開けた所に洋服がすぐ片付けられるようにすると、つい置きっ放しは必ず少なくなります。
そこで「かたづけ ねこの手」ではEさんにベッドの場所を変えることを提案しました。

片付く部屋の動線を考えた家具配置のコツと例〜北枕は縁起が悪い?〜

Eさんはベッドの場所をあれこれと考えられました。
そこで一番気になったことは「北枕は縁起が悪いのでは?」ということが気になり、なかなかベッドをどこへ置くか?
頭の向きをどうしようか?
考えられたそうです。
仏教では故人の頭を北にする習慣があるので、Eさんと同じように「北枕はダメ!」とおっしゃる方はいらっしゃいます。
でも風水で考えると「北枕は運気が良い」と言われているのです。

風水で有名なDr.コパも以下のように言っています。
よく「北枕は縁起が悪い」と言いますが、北が凶方位だからというわけではありません。北は、信頼や落ち着きを意味しますし、財産を管理するのにも向いています。
(出典:https://woman.excite.co.jp/
そこでEさんにも「風水で考えて見られるのも一つの方法ですよ」とお伝えしました。

すると・・・
早々ににネットで風水について研究されたEさんは「風水的には私の生まれ年には、下のイラストの位置にベッドを置くのが良いみたいです」
「南や東を頭にしてベッドを配置するのもアリみたいでしたが、他の家具の配置も考えると北にする位置(緑塗りつぶし位置)がベストです」
とのこと。

(出典:https://kaumo.jp/

この図を見ると他の配置も風水的に運気が上がるようですね。
でも、Eさんは「自分が一番動きやすい位置に家具を配置して、整理収納が楽にできて片付けられないストレスから解放される方がいい!」
そう言ってベッドは北側に頭が来る位置を決められました。

「かたづけ ねこの手」では、お客様の考えを最優先しています。
でも、今回は「風水」の考え方をご提案したことで、Eさんご自身が暮らすやすい家具の配置を決めてくださったので、ご提案して良かったと思っています。

片付く部屋の動線を考えた家具配置のコツと例〜模様替えのシミュレーション方法〜

気分に合わせて部屋を模様替えする時。
生活パターンの変化によって家具のレイアウトを変える時。
必ずやらなければならないことは、家具の大きさをはかることです。
これをやっておかないと、大まかに「こんな感じに置こう」といざ家具を動かした時、置きたい場所に置けなかったという事態になりかねません。
もちろん模様替えだけでなく、引越しで新居の家具配置を考える時にも大切なことですね。
では、ベッドやタンスなどの寸法を図ったとして、家具の配置のシュミレーションをどのようにすれば良いか?
実はEさんがこんな方法をされていました。

↓↓Eさんのお部屋の家具配置のシュミレーション

1.部屋の大きさを図り、それを縮尺1/20で図面にする。
2.同様にベッドなどの家具も、大きさを計り1/20の縮尺の平面図を作る。
3. 2で作ったベッドやチェスト(正しくはライティングビューローでした)の切り抜き(平面図)を、1の図面の上に並べてどの配置が一番使いやすいか考える。
Eさんは図面の上に置きながら、いくつかの家具の配置のパターンを考えていらっしゃいました。
上の写真を見ると、ベッドの大きさ1940mmx950mm。
ライティングビューローは 910mmx410mm。
家具の大きさもメモもしてあります。

「えっ、これ自分で考えられたのですか?」とお聞きしたら「20年ぐらい前に今の家に引っ越して来る時に、主人と一緒に同じようなことをやったので、それを思い出してやってみました」とのこと。
寝室ならばベッドやタンス。
リビングならTV台、ダイニングテーブルあるいはソファに食器棚などが大きな家具ですが、部屋の間取り図に同じ縮尺で作った家具の平面図を並べて見ると、寸法的な配置がクリアに見えてきます。
Eさんは2階にある今は使っていないタンスをワードロープ収納のために、今メインに使っている1階の部屋へ下ろしてくることは決めていらっしゃいます。
そしてそれをどこに置くかも。

↓↓これがEさんの目指すお部屋のレイアウト
部屋の縮小平面図に、家具の平面図をおきながら考えた結果です。

実はEさんのお部屋がモノで溢れてしまったのは、足腰を患って二階にあるクローゼットやタンスから、どんどんお洋服だけが一階の現在Eさんがメインに使っているお部屋に降りて来てしまった頃から始まったそうです。
それ以来、二階にあるクローゼットはあまりお洋服は入っていないまま放置状態でした。

大きな家具を家の中で移動する。
しかも二階から一階へ下ろしてくるのはなかなか大変な作業です。
「もう動かすのは諦めています」
最初にEさん宅に伺った時はそうおっしゃっていましたが、不要なモノを処分、整理する中でせっかくあるクローゼットを使おう!と思うようになったそうです。
クローゼットとタンス類の幅を合わせると約3mはあるので収納量は格段にアップ!
今、使っているハンガーラックに加えて、このクローゼットがあれば洋服の収納は十分にできます。

片付く部屋の動線を考えた家具配置のコツと例〜捨てるはずの家具をリノベ〜

さらに前回の訪問で「かたづけ ねこの手」で新たにはじめるサービス「DIYお手伝い型サービス」をご利用いただくことで、「もう使わないから処分します」とおっしゃっていた本箱もリノベーションが決まっています。
「DIYお手伝い型サービス」は、「かたづけ ねこの手」スタッフの蜜柑と、女性の大工・ふささんと一緒に「DIYをやってみたいけれど一人ではムリ」というお客様をサポートします。
今回、Eさん宅ではまずベッドの位置を変え、不要品として処分するはずだった本箱を新たに生まれ変わらせることになりました。

↓↓作業のために本箱を移動中

どんなモノに生まれ変わるのか?
また次回の記事でその様子をお知らせしますね。

片付く部屋の動線を考えた家具配置のコツと例〜まとめ〜

この記事では、ご依頼主のEさんに許可をいただいてEさんのお部屋の片付けから、新たな整理収納スペースを作り、より快適で過ごしやすいお部屋作りのお手伝いをレポートしています。
今回は家具の配置のシュミレーション、特にベッドの位置について「かたづけ ねこの手」とEさんと相談しながらやっていった過程をまとめました。

【かたづけ ねこの手】から提案したこと
1.洋服を片付けるための動線を重視してベッドを移動する。
2.不要な本箱をリノベーションして再利用する。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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