子どもが自分で片付けられる仕組みづくり|収納の工夫と環境づくり
皆さま、こんにちは。
京都市・JR山科駅を拠点に関西エリアで片付けサポートを行っている整理収納アドバイザー『かたづけねこの手』です。
過ごしやすい季節になり、家の中を整えたり、身の回りを見直したりするのにもよい時期ですね。
今回は、子どもが自分で片付けやすくなる「仕組みづくり」についてご紹介します。
先日お伺いしたお宅には、片付けの本を読んでいる小学生のお子さまがおられました。
そのお子さまは、
「自分にとって必要なものは何か」
「どのくらいあればちょうどいいのか」
を考えながら、学習机の上やその周辺をきれいに整えておられました。
自分に必要なものを自分で考え、使いやすく整える。
そんな姿を拝見し、片付けの方法を知り、自分で考えることの大切さを改めて感じました。
片付け方が分かると、自分でできることが増えていく
子どもにとって、片付けは最初から自然にできるものではありません。
「片付けなさい」と言われても、
「どこに戻せばいいの?」
「どこに置いたら使いやすいの?」
「そもそも、どう片付ければいいの?」
と、分からないこともあります。
だからこそ、まずは「どうすれば片付けやすいのか」を一緒に考えてみることも大切なのかもしれません。
片付けは、ただ「元に戻す」ことを教えるだけではなく、子どもが自分で考え、行動しやすい環境を整えることも大切です。
「どこに戻せばいい?」が分かること
片付けの最初の一歩として、
「使ったものを、決めた場所に戻す」
というところから始めてみるのもひとつです。
おもちゃなら、おもちゃ箱へ。
絵本なら、本棚へ。
「ここに戻せばいいんだ」と分かれば、子ども自身でできることも少しずつ増えていきます。
そのためには、戻す場所を分かりやすくしておくことも大切です。
すべてを細かく分類する必要はありません。
まずは「おもちゃ」「絵本」など、大きな分類から始めてみてもよいでしょう。
大切なのは、
- 子どもが迷わず戻せること
- 自分で取り出せること
- 無理なく元に戻せること
そんな「できる仕組み」をつくることです。
子どもの目線で収納を見てみる
収納場所は、大人にとって使いやすい場所ではなく、子どもにとって使いやすい場所になっているでしょうか。
高すぎないかな?
重すぎないかな?
取り出しにくくないかな?
戻す場所が分かりにくくないかな?
一度、子どもの目線になって見てみるのもおすすめです。
大人には簡単にできることでも、子どもにとっては少し難しいことがあります。
「片付けができない」のではなく、収納方法が難しいのかもしれません。
あるいは、モノがたくさんあって、「どこに戻せばいいの?」と迷っているのかもしれません。
そんなふうに、できない理由を考えてみると、子どもに合った片付け方が見つかることもあります。
今日からできる収納の工夫
例えば、次のようなことから始めてみてはいかがでしょうか。
① よく使うものは、手の届く場所へ
おもちゃや文房具など、よく使うものは、子どもが自分で取り出せる高さに置きます。
② 戻す場所をシンプルにする
細かく分類しすぎず、まずは大きな分類から始めてみます。収納ボックスにラベルや写真を付けると、戻す場所が分かりやすくなることもあります。
③ 片付けるときの手間を減らす
フタを開ける、重い箱を動かすなど、片付けるまでの動作が多いと、戻すことが負担になる場合もあります。
できるだけ簡単に出し入れできる方法を考えてみましょう。
そして、子どもは成長するにつれて、遊び方や興味のあるものも変わっていきます。
「最近、何で遊んでいるかな?」
「今、何に興味を持っているかな?」
そんなふうに、子どもの遊びを見てみると、今の「好き」や成長による変化に気づくきっかけにもなります。
その時々の「好き」や「興味」によって、よく使うものも変わっていきます。
今、よく使うものは取り出しやすい場所へ。
使う機会が少なくなったものは、別の場所へ。
そんなふうに、今の優先順位に合わせて収納場所を見直していくことも、使いやすい環境づくりのひとつです。
仕組みを作っても散らかるときは?
子どもの性格や考え方によって、片付けに対する気持ちもさまざまです。
「片付けなくても、あとで親が片付けてくれる」
「片付けなくても、困らないから大丈夫」
そんなふうに思っているお子さまもおられるかもしれません。
片付けそのものにあまり興味がない場合、収納場所を整えたり、戻す場所を決めたりするだけでは、なかなか習慣につながらないこともあります。
そんなときに大切なのが、自分で管理できるモノの量を考えることです。
たくさんのモノがあると、片付ける場所が分かっていても、戻すことが負担になってしまう場合があります。
今、どのくらいのモノを持っているのか。
よく使っているモノは何か。
自分で無理なく管理できる量になっているか。
お子さまと一緒に考えながら、今の暮らしに合った量を見つけていくことも大切です。
何が、どのように散らかるのかを見てみる
収納の仕組みを整えても、すぐに床にモノが散らかってしまうことがあります。
一度整えたのに、また散らかる。
何度片付けても、同じ状態に戻ってしまう。
そんなときは、片付け方だけを見直すのではなく、「何が、どのように散らかるのか」を観察してみます。
例えば、
- よく使うおもちゃが、いつも床に出たままになっている
- 収納場所が遠く、戻すのが面倒になっている
- 収納グッズが使いにくく、出し入れに手間がかかっている
- モノが多く、決められた場所に収まりきらない
- 遊びの途中で、次々と別のおもちゃを出している
散らかり方を見ていくと、どこに使いにくさがあるのか、改善のヒントが見つかることがあります。
試しながら、その子に合う方法を見つける
原因が見えてきたら、収納の仕組みを少しずつ見直していきます。
例えば、100円ショップの収納グッズを活用してみる。
収納する場所を変えてみる。
出し入れしやすい箱に変えてみる。
持っているモノの量を見直してみる。
※収納グッズを買い足す前に・・・今ある空き箱や空き缶、余っている収納グッズなどで試してみる、置き場所を変えてみるなど、費用をかけずにできる工夫もあります。
一度で正解を見つけようとしなくても大丈夫です。
実際に使ってみて、使いやすければ続ける。
使いにくければ、別の方法を試してみる。
そんな試行錯誤を重ねながら、その子に合った仕組みを見つけていきます。
整えても、また散らかることはあります。
でも、それは必ずしも失敗というわけではありません。
今の収納方法が合っていないのかもしれませんし、成長や遊び方の変化によって、使いやすい環境が変わってきたのかもしれません。
大切なのは、散らかったことだけに目を向けるのではなく、どうすれば使いやすく、戻しやすくなるのかを考え、必要に応じて仕組みを見直していくことです。
小さな「できた」を一緒に喜ぶ
最初から完璧にできなくても大丈夫です。
ひとつ戻せた。
絵本を本棚に戻せた。
机の上を自分で整えられた。
そんな小さな「できた」を、一緒に喜ぶ。
その積み重ねが、少しずつ「自分でやってみよう」という気持ちにつながっていくのではないでしょうか。
また、家族が片付けている姿を見て、「自分もやってみよう」と、お子さまが一緒に片付け始めることもあります。
「片付けると、気持ちいいね」
「使いやすくなったね」
そんな経験を重ねることも、片付ける力を育てていくのかもしれません。
うまくできないときも、すぐに注意するのではなく、何が難しかったのかを一緒に考えてみる。
そうすることで、子どもに合った方法を見つけるきっかけにもなります。
子どもに合った「できる仕組み」を
お子さまの性格によって、使いやすい収納も、片付けやすい方法も違います。
だからこそ、
「こうしなければ」ではなく、
「この子にとって、どうしたらやりやすいかな?」
という視点から考えてみる。
それだけでも、片付けとの向き合い方が少し変わるかもしれません。
子どもが自分で片付けられるようになるために、まずは身近なものひとつから、戻す場所を一緒に考えてみませんか。
すぐにできるようにならなくても大丈夫です。
お子さまの成長や興味に合わせながら、その子にとって無理なく続けられる方法を見つけていけるといいですね。
「かたづけ ねこの手」では、お子さまやご家族のペースを大切にしながら、無理なく暮らせる「モノの持ち方」や「戻しやすい仕組み」を一緒に考えています。
最後までご覧いただき、ありがとうございました。
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