片付けられない理由は発達障害?片付ける方法ってあるの?
大量に物を購入して、大量に消費する時代がありました。
しかし最近は「断捨離」や「ミニマリスト」という物を持たない暮らしがライフスタイルの一つとして定着しつつあります。
そんな中、片付けたい気持ちはあるのに、片付けられない人もいらっしゃいます。
ご本人は真剣に「片付ける」ことを頑張ろうとしているのに、どうしたら良いのかわからずに戸惑っている。
そういう方の中には発達障害の一つであるADHD(注意欠如多動性障害)を抱えている人がいるのではないか?
そういう考え方が、社会問題の一つとしてメディアで取り上げられる機会が増えてきました。
この記事では、「かたづけ ねこの手」責任者・蜜柑の猫の手ライター(katazukecat)が発達障害で片付けられない人について綴っていきます。
片付けらない理由がADHD(注意欠如多動性障害)にある例
この動画に出てくる女性は、勉強もできて、中学の教師をしていた経験もあるそうですが、部屋の片付けができずに困っていらっしゃいます。
ADHDは決して特別な病気である訳ではなく、20人に1人いると言われているのですから、もしあなたが「ひょっとして私も?」と思われても、自信を失ったり、落ち込んだりする必要はありません。
ADHDは「生まれ持った個性だと思い、どう対処すればいいのかをコントロールすることで解決できる」と動画の中で医師も発言しています。
部屋の片付けをどうすれば良いのか?
たとえば、パソコンを片付けようと机に向かうと隣に本が散らばっている。先に本を本棚に片付けようとする。そこでもうパソコンのことを忘れてしまうんです。本を並べていると洋服が床に落ちているのに気づく。洋服を拾っていると本の片付けを忘れる……そういったことを延々と繰り返してしまうんです
(出典:マイカラット)
ADHDの人が片付けられない理由の一つに、片付けようとしても上述のような行動が多いと言われています。
そして、そのまま片付けられなかったとすると、あなたのお部屋が「汚部屋」になってしまったり、最悪「ゴミ屋敷」になってしまう可能性が出てきます。
片付けられない理由がADHD(注意欠如多動性障害)が理由ならば、まず家族に理解してもらって家族に手伝ってもらう。
それができない場合は、知り合いに相談してみる。
一人で抱え込まないで第三者の手を借りることで、生活しやすい片付いた部屋を実現することができます。
「かたづけ ねこの手」では、片付けられないことを悩んでいらっしゃるお客様の気持ちに寄り添って、「何をどうされたいか?」ヒアリングを行いながら、片付けアドバイスをさせて頂いております。
片付けらない理由がADHD〜片付けられないのはだらしないからではない!〜
発達障害の人は片付け以外にも、勉強の仕方、人との付き合い方、たくさん悩みを抱えていらっしゃいます。
それだけでも相当疲れますね。
発達障害のある人の中には、片付けや整理整頓が極端に苦手な人がいます。
原因はまだ十分に分かっていませんが、脳の実行機能の働きの問題だとも言われています。
周囲から「だらしない」などと責められ続け、自分に自信を失う人も少なくありません。
(出典:http://www1.nhk.or.jp/)
ご本人は一生懸命にやっている、或いはやろうとしているのに「だらしない」という周囲の言葉に傷つき、自信を失うことも多いでしょう。
部屋が片付いていない。
家に物が溢れている。
それだけで人は死ぬことはありません。
だから、その日しなくてはいけない事を優先すると、ついつい部屋を片付けることは、後回しになりがちです。
すると・・・
さらに部屋は散らかり、だんだんと汚部屋化して、さらに「どうやって片付けたらいいのかわからない」という状況に追い込まれていきやすいのではないでしょうか。
片付けらない理由がADHDにある人が片付けのコツは?
もともと人間は片付けが得意でないのが当たり前という考えもあります。
片付けや収納が上手な人は「空間把握能力※」という、物の位置、方向、大きさなどをすばやく正確に把握、認識する能力が高い人なのです。
でも通常はそういう才能がなくても、ある程度の整理や片付けができるものですが、
・仕事や生活でトラブルが起きた時
・ライフスタイルが変化した時
それらに対応できず気力がない時には、片付けができなくなること、心が物に依存して、必要のない物を買ってしまうことは誰にでもありうることなのです。
ただADHDの人は、それが強く出る傾向があるようです。
※空間把握能力
空間認知(くうかんにんち)、空間識(くうかんしき)、空間知覚(くうかんちかく)の能力のこと。
でも、ADHDの人もコツさえ掴めば、うまく片付けられると思います。
1.物の量を減らす
2.物の定位置を決める
3.時間や場所を区切って片付ける
この3つを実行できれば、片付けが苦手な人、片付けられない人、ADHDの人も、居心地良く暮らせる片付いた部屋を手に入れやすくなります。
片付けが苦手な人はモノの量を減らすのも一つ阪市
片付けが苦手な人が部屋を片付けるには、まず物の量を減らすことが最大のポイントと言えます。
ADHDの人、或いは高齢になるにつれ、人間は物の量をきちんと把握することが難しくなってくるからです。
ADHDの人は
・衝動買いしやすい
・物を捨てることが苦手
・同じような物をいくつも持っている
という傾向があるようです。
その結果、買ったのはいいけれど、それがどこにあるのかわからない。
そして、また買ってしまう。
その繰り返しでどんどん部屋の中が物で溢れかえってしまう・・・。
第三者から見れば、ゴミに思われる物も大切にとっておくケースもあります。
そういう場合は、誰かの手を借りて「今、それを使うかどうか?」の相談をしながら、不必要な物を一旦処分し、物の量を減らすことから始められては如何でしょうか。
片付けが苦手な人はモノの定位置を決めて保管
物の定位置を決める。
文字にすると簡単そうですが、それを日々行って行くのは大変難しいことですね。
特にADHDの人は無意識に物を持って、どこかへ置いてしまう傾向があるので、全く関係のない所へ物を置いてしまう傾向があります。
確実に使った物を元へ戻すためには、まず「物の定位置」を決めて、使ったらそこへ戻す習慣をつける必要があります。
そのためケース、箱などに収納する場合は、↑↑ 上の写真のように必ずそこにラベルをつけます。
例えば子供さんが学校からお知らせのプリントを持って帰ってきたとします。その場合は「学校プリント」とラベルをつけた箱にしまう。
地域の自治会のお知らせは「自治会お知らせ」とラベリングした箱に入れる。
そんなイメージです。
洋服も↓↓下の写真のように、収納ケースにラベルをつけて定位置を決めると分かりやすいのではないでしょうか。
↓↓こんな風にイラストでラベリングすれば、子供さんもご自分で洋服の出し入れを学べます。
片付けらない人は時間や場所を区切って片付ける
物の量を減らし、物の定位置を決めても、「忙しくて、ついなんとなく置いてしまう」ということは誰にでもあることです。
それを放置してしまうと、また物の場所がわからず片付けるのが億劫な状態に戻ってしまいます。
それを防ぐためには・・・
時間と場所を区切って片付けをし、片付いた状態をキープして行きましょう。
例えば、月曜日の朝8時から15分間はデスク周りの片付け。出しっ放しの物は定位置にしまう。
火曜日の同じ時間は台所周り、出しっ放しの食器や調味料は定位置へ・・・。
もちろん夜だって構わないし、朝と夜と5分ずつでも良いでしょう。
自分が一番やりやすいよう、時間と場所を区切り、物を定位置へ戻すことから始められては如何でしょうか。
片付けらない理由は発達障害?片付ける方法ってあるの?まとめ
片付けられないことは、決して人間として恥ずかしいことではありません。片付けのノウハウをきちんと学ぶ機会がなかったことが、ほとんどの原因です。
もし、ご自身がADHDだと思われていても(或いは診断されていても)
1.物の量を減らす
2.物の定位置を決める
3.時間や場所を区切って片付ける
これらができれば、Happyな暮らしをすることは可能なのです。
「かたづけ ねこの手」では、お客様のニーズに応じて
物の量を減らすためのご相談や、物の定位置を決める作業をお手伝いさせて頂いております。
また、ご希望によって、定期的に片付けのお手伝いをサポート致します。
もし、一人で悩んでいらっしゃるのなら、一度、お問い合わせフォームより、ご相談頂けますでしょうか。
この記事では、片付けられないと悩んでいるADHDの方について、それは決して「怠けている」訳ではないこと。
そして片付けのコツを習得して、快適な毎日を手にするポイントについてご紹介致しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
『かたづけ ねこの手』のサービスメニュー
ご不明な点や片付け・整理収納についてのお問い合わせはお気軽にどうぞ!
ブロブ村ランキングに参加しています
上記のイラストをポチっとしてもらえると励みになります