使いきる暮らし、物を持たない暮らしって、どうするの?
片付けのプロ、整理収納アドバイザーとして仕事をさせて頂いておりますが
最初から片付けが得意だった訳ではありません
この「整理収納アドバイザー」という資格を取るまで
・モノの全体量を把握する
・モノを手放す
ということは、頭の中にはなく、右へ左へ動かし『モノの整理』ができているとはいえませんでした・・・
『モノの整理』とは
使っている、使っていないで判断し、必要・不必要を決めます
実は、片付けの中で一番大切な作業になります
そんな私の体験を元に、持たない暮らし、使いきる暮らしをご紹介したいと思います
使い切る暮らし、モノを持たない暮らし〜見直すことを習慣化〜
頭ではわかっていても、いざ実行!となると、なかなか整理が進まない。という方が多いのではないのでしょうか。
まさに「捨てられない!」とは、私のことだったので、捨てられない方の気持ちは痛いほど、よくわかります。
我が家はモノが多い家系でした。私を含め家族は「いつか使えるかも」、「もったいない」とよく言っており、捨てることはせず、ずっと保管していました。祖母も母も、オイルショックを経験してトイレットペーパーの在庫は山ほどありました。
↓↓私の家族が、ずっと捨てられなかったモノ
電話機、ポット、アイロンなど・・・昔の家電製品を見ると時代を感じますね。
消耗品のストックも多く、祖母はシャンプーの種類によって皮膚がかゆくなるようで、使いかけのシャンプーが何年もありました。本来、新しいシャンプーを開封した時点で、今まで使っていたシャンプーは使わないモノになります。
祖母のようにシャンプーが残っているのに新しいシャンプーを開封したとしたら、あなたは、どうしますか?
1. 自分で使いきる
2. 誰かに使ってもらう
3. 思い切って処分する
判断を先延ばしにせず『今考える』という思考のクセをつけましょう。
そして、整理収納アドバイザーである私、以前、買い物が好きで、特に収納グッズに関しては、
「何かに使えるかも?」と何を入れるわけでもなく、収納グッズを購入することが多かった・・・(笑)
生まれ育った環境のなかで『捨てる』という観念や『捨て方』を学んできませんでした。
だから、今だに自らモノを捨てるのは、勇気がいります。
お客様の中には、とても『捨て上手な方』がおられます。
片付け方を学んでなければ、できないのも当然。自分を責めることはやめましょう!
目安として1年以上使っていないモノについては、捨てられなくても『不要』かもしれない。
と意識し、『見直しボックス』か『保留ボックス』など作り、そのボックスへ入れるのも捨て時の目安になります。次の見直す時期(今日から一年後の年月日)を書いてボックスへ貼ります。
目に入る場所へ置き、忘れないようにすることもポイント!
使い切る暮らし、モノを持たない暮らし〜NGなこと解決策として〜
買ったり、もらったりするスピードが早すぎて、家の中はあっという間にモノが溢れやすい。
意識して家の中へモノを持ち込まないことも大切と言えます。
もし、使わないモノを家に持ち込んでしまったら・・・こんな方法で出すようにしてみましょう。
1. 1年以上使っていないモノは処分対象(1年が短いと思われる方はご自身で年数を決めてください)
2. 捨てるのは苦手
①リサイクルショップへ持ち込む
②フリーマーケットやフリマアプリで出店する
③人へゆずる
④寄付する
最初はなれないかもしれませんが、部屋がスッキリしだすと、だんだん手放したくなるかも?!
「捨ててから後悔した!」というお声をお聞きすることもあります。
手に入らないモノを処分されたのであれば、二度と手に入れることは難しいかもしれません。
けれど、大半は他のモノで代用が利いたり、何とかなったりします。捨てることへのトラウマにとらわれ過ぎず、まずは長い間使っていないモノから判断してみましょう!
迷うモノや思い出品、二度と手に入らない大切なものは、保留ボックス、思い出ボックスなどを作り、そのボックスへどんどんへ入れて一旦保管してください。
家の中、全部の仕分けを行い、仕分けの上級者になってから大切なモノを判断するようにしましょう。
お客様の中には、思い出をバッサリ捨てられた方がおられました。その時、蜜柑は引き止めます。けれども、ご決断はゆるがず・・・
『かたづけねこの手』では、お客様の考えに寄り添って作業します。モノを所有されているのは、お客様。お客様の判断が大切な判断基準になります。
ご自身でしっかり判断して手放していると、「捨てる基準・買う基準」が明確になってきます。必要・不必要がわかってくると、買い物の仕方も変わってくるのではないでしょうか。
お金の節約にもつながります(^ ^)
使い切る暮らし、モノを持たない暮らし〜父の遺品整理をして〜
整理収納アドバイザー1級の資格を取得した2011年、父が他界した年でした。その時、遺品整理をして気が付きました。
使わないモノを押し入れや引き出しの奥、開かずの間へ長い間置いておくことは、持ち主にとって、大切に扱っているという意識かもしれません。
しかし、遺された遺族にとって、その残されたモノを判断する時間は、とても悲しい時間・・・
その上、体力的にも大変です・・・
まだ、私が若かったから。と、あえて自分で言わせてもらいますね。
これがもし、シニア世代だったら・・・うーん、かなりしんどい・・・
ご家族様の中には、悲しみのあまり、遺品と向き合うことができず、何十年もそのままにしてらっしゃる方もおられます。
遺品を残すことは、もしかすると、残された家族を苦しめることになるかもしれません・・・
整理収納アドバイザーである私の実家のリビング・寝室は、タンスなど大きな家具に囲まれ狭々しい環境でした。
モノをもっと早く手放していたら、広々とした空間で、家族がゆったり暮らせたかもしれません。
不要品は、専門業者へ依頼して処分しました。
↓↓処分した大型家具の一部
新品のタオルやシーツ、中古の食器、お土産の置き物、父のスーツなどは、家族や従妹とフリーマーケットへ出店し、安い価格で売り出し大盛況でした。この時、モノをリユースする楽しさ、モノを大切にすることは、モノを活用することだと、整理収納アドバイザーではありますが、改めて学びました。
↓↓身内や従妹とフリーマーケットへ出店した時の様子
使い切る暮らし、モノを持たない暮らし〜お洋服や本は人気〜
整理収納アドバイザーである私、以前、お洋服を買うことが好きでした。クローゼットへ収まりきらない量を持っており、組み立て式収納家具を増設し「いつか着るかも」と収納していました。お洋服やモノは増えていくばかり・・・
そんな私が、整理収納アドバイザーの資格を取得した時、『モノを手放す』ことを学びました。使わないモノを人へあげたり、捨てたりすることは、何も悪くない。ばちあたりでもない。ということは、目から鱗でした。迷うモノに対して所有期限を決めてモノを手放すことは、とても精神衛生上、良いことではないか!と実感しました。
お洋服には消費期限もなければ、持つ量の制限もありません。だから、お客様の中で一番多い持ち物もお洋服が多い。昔の私と同じですね(^ ^)
職場やご近所の方に同じ服を着ていると思われたくない。オシャレに見られたい。という気持ちもあるかと思います。
持ち物の中で人気の高いお洋服の次は、本や書類、コスメ、雑貨などかと思います
趣味のコレクションも増えやすいアイテム・・・
マンガや雑誌は、定期的に発行されて増えるスピードが速いので持ち物の量、収納には気をつけましょう。
好きなマンガや雑誌がいくつもあって購読されているなら、優先順位をつけて増やして良い分を決めるなど、全てを増やさないよう、マイルールを作るのもおすすめです。
整理収納アドバイザーである私のクローゼットは、ハンガー40本にしています。
今では、お洋服を使いきることが多くなりました。
↓↓クローゼットの中はこんな様子
先日、このレギンスがお役目を果たしてくれました。穴が開いています。
今までありがとう。
偶然にも、もう一枚同じグレーのレギンスに穴が開いていました。
今までありがとう。
冬はレギンスの下へタイツを履くため
破れたことへ気づかなかった蜜柑・・・^^;
こちらは、数年間ヘビーローテーションして毛玉いっぱいのニット。
今までありがとう。
これだけ着ると逆に愛着が出ます・・・
けれども、お役目を果たしてもらったことへ感謝して手放しています。
使い切る暮らし、モノを持たない暮らし〜私のクローゼット〜
モノを見直しをすることで、使っていないモノが明確になり、私のクローゼットの中はどんどんモノが減っています。
↓↓こちらは、私のクローゼット【2016年11月】
↓↓こちらも、私のクローゼット【2018年3月】
ハンガー40本の数は変わりませんが、
収納ケースの中の下着、寝具、シーズンオフのモノとカバンが減りました。
空いた収納ケースはリビングへ移動し、保護猫のトイレシーツやおもちゃなどを入れました。私の持ち物は減りましたが、その分、保護ネコの物は増加中・・・(笑)
私は、お洋服を持たなくなり、管理が大幅に楽になりました。
誰でも、好きなモノがあります。そこは、好きなモノを優先して多めに持っていいと思います。ただ、好きなモノ全部を持とうとすると、家の中はモノ屋敷・・・
収納スペースとモノの量のバランスに気をつけましょう!
使い切る暮らし、モノを持たない暮らし〜まとめ〜
たくさんお洋服をお持ちの方、これらにあてはまっていない?ですか・・・?
●着たい服が着たい時に見つからない
●同じような色・柄の服が多い
●見つからないので買った
●サイズが変わって着れないけれど、捨てられない
●高くで買ったから、捨てるのはもったいない
今の暮らしを快適にするためにモノの見直しをしてみませんか?
捨てられないけれど、アドバイスをもらい背中を押して欲しい方、『かたづけ ねこの手』までご連絡ください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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