保護猫「まめちゃん」と築いた5年の信頼:焦らず猫のペースで向き合うということ

皆さま、こんにちは。
京都市・JR山科駅を拠点に関西エリアで片付けサポートを行っている『かたづけねこの手』です。
プライベートでは、これまで、地域ねこ活動をできる範囲でおこなってきました。

今日は、保護猫まめちゃんとの5年間かけて信頼を築いた“人なれの記録”の振り返りをご紹介します。

何度も悩み、時に落ち込みながらも、「信じて待つ」ことを学ばせてもらった5年間でした。

焦らず、猫のペースで向き合うことで見えてくる「保護猫との絆」を感じていただけたら幸いです。

目次

保護した当初は「猫パンチ」から始まった

2020年4月21日に保護した、まめちゃん。

当時、「何かされる、怖い」という警戒心が働くと、猫パンチが出ることもありました。

猫パンチをされてはドキッとしたことも。

それでも、少しずつ人なれ練習を続けて、ブラッシングをできた日の喜びは今でも忘れられません。

あれから数年。まめちゃんは、すっかり「うちの子」らしい穏やかな表情を見せてくれるようになりました。

お外にいた頃のまめちゃん。

ひとなれを焦った結果…

保護してすぐ、まめちゃんが大好きなチュールを使って、人なれの練習をしていました。ケージ越しに、ほんの少し指先につけて差し出してみたんです。

最初は警戒しながらも、まめちゃんはそっと近づき、ペロペロと舐めてくれました。「あ、受け入れてくれたのかも!」と胸が高鳴った瞬間でした。

ですが次の瞬間――「これは美味しい!」と思ったのでしょうか。まめちゃんは勢いよく、私の指にガブリ!💦

びっくりして手を引こうとしても、なかなか離してくれません。

痛かったけれど、それ以上に、「これまで空腹に耐えてきたんだよね」「ごめんね、私が焦っちゃったね」と、心の奥でつぶやいていました。

この時、心から感じたのは「人なれは焦ってはいけない」ということ。
信頼は急がず、毎日の小さな積み重ねの中で少しずつ育っていく。

まめちゃんは、その大切なことを身をもって教えてくれた出来事でした。

ポイント:
人なれの基本は「待つこと」。焦らず、まめちゃんのペースに合わせることが大切でした。

新しい環境と、まめちゃんのペース

コロナ禍の中、わが家は大阪から京都への引っ越しを経て、新しい生活が始まりました。まめちゃんは、2段ケージの中で生活してもらいました。

毎日「おはよう」「大丈夫だよ」「行ってくるね」「ただいま」「おやすみ」など、と話しかけていました。

短毛なのですが、初めての換毛期にはびっくりするほど毛玉ができて驚きました。
まめちゃんが外にいた時、お世話をされていた方に伺うと、
「毛玉がすごかったけど、換毛期には自然とごっそり抜け落ちていましたよ」

と教えてくださり、ホッと安心しました。

食べることは信頼の証

まめちゃんはウェットフードが大好き。ドライフードはあまり食べません。

お口が少し痛いのかもしれませんが、おやつの時間になると、毎日「早くちょうだい!」と食いしん坊メンバーたちと一緒に一目散に飛んできます。

以前は、おやつを待ちきれず猫パンチが飛んでくることもありましたが、今ではきちんと待てるようになりました。

お皿を準備していると、みんなと共に自分の番を待ちます。他の猫さんが欲しがると譲ってあげる優しさもあります。

甘えん坊になった まめちゃん

保護した当初、「触ると猫パンチが飛んでいたまめちゃん」が、いまでは自分から甘えてくるようになりました。
撫でてもゴロゴロと喉を鳴らします。そして、外猫さんには珍しく抱っこもできます。

ブラシを持つと、我先にと駆け寄ってきてブラッシングをおねだり。
あの警戒していた日々を思い出すと、本当に感慨深いです。

ベッドで寄り添って眠る日々

ある夜、ベッドに入ると足元で布団が動く気配。
そっと見ると、まめちゃんが上がってきて、足元で丸くなって眠っていました。
それ以来、毎晩のように私の隣で眠るようになったのです。

人を怖がっていたあの頃のまめちゃんが嘘のように、
今では安心した表情で、小さく喉を鳴らしながら眠っています。
「やっと心をゆるしてくれたんだね」とつぶやきながら、私も幸せな気持ちで眠りにつきます。

一度トライアルを経験した、まめちゃん

まめちゃんをとても気に入ってくださった里親さまがおられ、
昨年の今頃、トライアルに出発しました。
しかし、先住猫さんとの折り合いがつかず、今年の1月に戻ってきました。

不思議なことに、戻ってきた、まめちゃんは、以前よりも人懐っこく成長しました。
きっと、この経験もまめちゃんにとって大切な時間だったのだと思います。

愛情を注いでくださった里親さまに、心より感謝申し上げます。

そして私自身も、「別れの時間も、成長の途中にある大切な一歩」だと感じました。

保護猫と暮らして感じたこと

人なれは“猫のペース”に合わせること
焦らず、少しずつ「安心できる時間」を増やす。
食べる・遊ぶ・眠る——日常の中で信頼が育つ。

まめちゃんと過ごす毎日は、「待つこと」と「信じること」を教えてくれました。

怖がりだったあの子が、今では私のそばで安心して眠ります。

そして、わが家は多頭飼育ですが、まめちゃんは少しずつ他の猫たちとの距離も縮めています。

🐾 まめちゃんからの学び:
「人なれ練習」は、猫が何かを学び成長し、人が猫の心を信じ、気持ちを通わせ続ける時間。

ゆっくりでも、確実に信頼は育っていきます。

保護猫と信頼を築く まとめ

まめちゃんとの日々は、保護猫と私、互いの“成長”の記録です。

これからも穏やかで優しい時間を重ねていきたいと思います。

保護猫を迎えようと思われている方へ——焦らず、比べず、猫のペースで大丈夫です。

そして、あなた自身も焦らず、あなたのペースで大丈夫です。
あなたの優しさは、きっと猫の心に届きます。

↓↓保護当初のブログはこちらです。合わせてご覧ください。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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