キッチン収納は地震対策を万全に!より安全なモノの収納方法

皆さま、お元気ですか。先日は、早朝から外猫のことで打ち合わせ。
そして、プライベートで私が行なっている猫活動の仲間から仕事のSOS。

それは
「知り合いが引越しで困っている」
「なんとか手伝ってもらえませんか」
という仕事依頼の連絡でした。

急遽、『かたづけ ねこの手』お引越しサポートとして仕事へ!
ホームページへからのお申し込み以外にも、
こんなネットワークからお仕事の依頼をいただくこともあります。
この日はドタバタした仕事を始め私用も重なってドタバタした一日でした。

さて・・・
先月(6月18日)の大阪府北部地震発生。
阪神淡路大震災、東日本大震災を経て、
地震対策には「備え」が必要と言われるようになりました。

でも・・・
・今回の大阪北部地震でも家具の固定がされている、いない
・モノの収納は地震を想定しているか
ニュースを見ていても、その対策次第で被害の状況が異なっているケースがありました。

「地震対策」については食料の備蓄も大きくうたわれています。
もちろんそれは大切ですね。
でも、家にあるモノが凶器にならないように、
家族の身を守るために、この機会にモノの収納について見直して見ませんか?

まずこの記事ではいつも整理収納のお手伝いに伺っているお客様。
そして私・蜜柑の自宅を例に「防災を考えたキッチン収納」についてご紹介しつつ、
地震から身を守るための収納について一緒に考えて見ましょう。

目次

キッチン収納の地震対策〜防災を考えたキッチンの戸棚〜

キッチン収納でモノを減らしていたK様宅の吊り戸棚
下の写真はキッチンの吊り戸棚です。
今はこのようにモノは少なく、ガラガラですね。

これはK様宅のキッチンの吊り戸棚。
実は・・・
以前は大きなモノや重いものもたくさん入っていました。
でも「今、使わないモノ」がたくさんあったので、
K様と共に「必要なモノ」と「今必要でないモノ」を選別して、
必要なモノだけを残したら上の写真のようにほとんどモノがない状態になっていました。

そして、今回の大阪部北部地震を経験したK様は・・・
「事前に大きなモノや重いものを処分していてよかった。
キッチンの吊り戸棚の中も片付けてもらっていて本当によかった」

と仰って下さいました。

これまで、K様宅ではご一緒にモノの見直しをしてきましたが、
この地震を経験されてK様は「使っていないものはさらに手放します」
と新たなお気持ちでおられます。

キッチン収納の地震対策〜オープン収納の場合〜

下の写真は仲良くしている友人宅のキッチン。
オープン収納が実にオシャレで素敵です。
ここはカフェ?
そんなイメージでいつも綺麗にされています。

ただし・・・
地震が起きた時にオープンキッチンはどうなるか?
ちょっと考えて見ましょう。

直下型の地震なのか、横揺れなのか?
地震のタイプにもよります。
しかしオープン収納の場合は、
どちらにせよ、そのままダイレクトに床にモノが落ちてしまう可能性は大きいです。
それだけでなく天井に吊り下げられた素敵なグラスも横揺れでポーンと飛んでしまうかも?
えっ、それが頭に当たったら???
と考えるオープン収納は危険のリスクが高くなってしまいます。

キッチン収納の地震対策〜地震に強い吊り戸棚は?〜

キッチン収納では吊り戸棚にされていたK様。
オープン収納をしている友人。
どちらにもメリットとデメリットがありますね。

吊り戸棚は使う度に扉の開け閉めが必要。
逆にオープン収納だとさっとモノが取り出せて便利です。
では地震の時にどうなるかを想像してみましょう。

地震の時は扉のある収納
・モノが比較的落ちたり飛び出したりしにくい
・地震の時はモノがダイレクトに床に落ちにくい
・どこかにモノが飛んでいく可能性が低い
というメリットがあります。

オープン収納だと便利な反面、扉のある収納に比べるとモノが落ちやすかったり、どこかへ飛んでいったりする可能性が高くなってしまいます。

どちらを選ぶか???
昨今の地震事情を考えると、
「災害のリスクを回避したキッチン収納、すなわち扉のついた収納」をわたしはオススメします。

でもK様宅のキッチンのように、扉がついているから万全というわけではありません。

地震が起きた時、その地震の規模やタイプによって
吊り戸棚の扉が開いて中の物が落ちる。
またスライド式の引き出しは、地震の揺れで勝手に開閉してやはり中の物が飛び出す。
冷蔵庫のドアも同じように揺れで開いてしまい、中のモノが落ちる。

実際、大阪府北部地震の際、友人の家ではキッチンの引き出しは飛び出て、冷蔵庫の中のモノは落下、おかずが入っていた食器は割れました。

地震のタイプが縦揺れ、横揺れにもよりますが、
こんな風にモノが床に落ちたり飛び出したりする可能性は扉のついた収納でも非常に高いです。

扉がついていることで若干軽減する程度に考えた方がいいかもしれません。
・一瞬の揺れでモノが落ちて来ると、それに当たって怪我をする
・また床にモノが散乱すると、避難の妨げにもなる

こういったリスクを回避するために、日頃から安全なキッチン収納を考えてみる必要がありますね。では、ここからは具体的に防災を考えたキッチンにするための方法をご紹介していきます。

毎月定期的にお片付け収納サービスの依頼を頂くK様、H様の事例と私の家の写真を使用しています。
K様、H様から写真の掲載許可は頂いております。

キッチン収納の地震対策〜防災対策として簡単に取付できる扉ロック〜

キッチンの吊り戸棚へ後からつけられる扉ロックというアイテムをご存知でしょうか?
パッと扉を開くことができない点では、普段は面倒に感じることがあるかもしれません。

でも、この扉ロックはなかなかの優れ物!
地震以外に、小さなお子さんがいらっしゃるご家庭では、簡単に扉を開けない対策になります。
下の写真で使っているのが「扉ロック」です。

↓↓私の家の吊り戸棚

4年ほど前に防災セミナーを受講して、この「扉ロック」を知り、私はすぐ取り付けました。

↓↓いろんなメーカーから出ています。名称は「ひらき戸ロック」

私の家の吊り戸棚が一般的な仕様ではなかったため、当時、取り付け可能な耐震ロック(後でご紹介しています)を見つけられませんでした。
なので、両面テープで手軽に取り付けられる扉ロックを選びました。

扉ロックとは、扉や引き出しなどへ取り付けて、簡単に開かないようにするものです。

要は、簡易的なカギの役割をしてくれます。
裏面に両面粘着テープがついており、貼り付けるだけの簡単なしくみです。

しかしたとえ扉ロックを取り付けたからといって、絶対的に安全とは限りません。
地震の規模によっては、扉ロックも引きちぎれてしまい扉が開く可能性があるので、まだまだ万全とはいえません。

また、扉ロックは使用頻度が高い扉や引き出しへ取り付けると、いちいち開閉するのがちょっと面倒と言えます。
もしかすると、ロックしない状態で使うことになるかもしれません。

私は、その都度、開閉していますが、
「面倒なことは苦手」と思われる方へおすすめはしません。

現在、キッチン収納を見直したため、
万が一、扉ロックが引きちぎれて扉が開いて中のモノが落ちてきても危険を回避できるようにしています。
どんな風にしているか、後でご紹介しています。

キッチン収納の地震対策〜防災対策として耐震ロック〜

先にご紹介した扉ロックとは異なり、
耐震ロックは地震が起こった時に扉が開いて中のモノが飛び出さないように取り付けるストッパーになります。
↓↓こちらは、ネジで取り付ける「食器棚用耐震ロック」

(出典:amazon)

↓↓こちらも、ネジで取り付ける「吊り戸棚用耐震ロック」

(出典:楽天市場

ある程度の揺れで自動的にストッパーが働き、ロックが掛かるしくみになります。

ただ、耐震ロックは、ネジ式なので取り付けが少し複雑。
各家庭の吊り戸棚や家具の形状を見て取り付けられるかどうかご判断ください。
購入前にしっかり取り付けられるサイズなのか測ってくださいね。

キッチン収納の地震対策〜防災対策として耐震ロック付き収納家具〜

さらに高い安全性を考えるなら、耐震ロック付きの収納家具を選ばれると安心ですね。
↓↓最近のキッチンの吊り戸棚には耐震ロックが備わっています。

キッチン収納の地震対策〜キッチンの吊り戸棚に付いている耐震ロック作動時の解除方法と注意点〜

地震があった日、H様のおうちの吊り戸棚の耐震ロックが作動しました。
H様が帰宅されて扉を開けようとすると耐震ロックが作動し、扉は開きませんでした。

手動でロックを解除して扉を開かれました。
↓↓絵に記されている通り、扉の上部を押すと「カチッ」と音がします。

中の食器が落ちてくることはなく、本当に良かったと思います。

【ここで注意!】
地震後、扉を開ける時も注意が必要です。

扉の中で手前のギリギリまでモノが寄ってきていることがあります。

そのような場合、扉を開けると、ドサっと中のモノが落ちてきます。
実際、「扉を開けた瞬間、中のモノが落ちてきて食器を割ってしまった」というケースもあります。
地震後、扉を開ける時、中のモノが飛び出さないよう気をつけてゆっくりと開けてください。

キッチン収納の地震対策〜防災対策には食器棚へ滑り止めシートを敷く〜

次に、さらなるリスク回避として、食器棚に滑り止めシートをつけると食器棚の中で揺れて食器が滑ることを防ぐことができます。

↓↓ノンスリップシート

滑り止めシートは、ノンスリップ加工という加工が施されているので、食器が滑ることを防げます。

↓↓ノンスリップシートの動画

食器棚へ食器棚シートを敷かれているおうちは非常に多いですね。
似ているようで食器棚シートと滑り止めシートは違います。

食器棚シートは100円ショプで手軽に購入できて便利ですが、
実はノンスリップ加工がされていないため、ツルツルとシートの上を食器が滑ります。

滑り止めシートの方がお値段は高くなりますが、それは安全の為と考えていただくと良いのではないでしょうか。

キッチン収納の地震対策〜キッチン収納を考えてたどり着いた結果〜

2018年7月。
私の家のキッチン吊り戸棚も中はガラガラ。
モノはほとんどありません。

大阪北部地震の前はもっと吊り戸棚にはモノがありましたが、揺れの怖さを体験して「これではいけない」と収納する量とモノを見直した結果です。

↓↓現在のキッチン吊り戸棚の写真

落ちてきても割れないモノ、軽いモノを収納。
ジップロック、キッチンペーパー、ティッシュペーパー、マイクロファイバークロス
お薬、やかんなど。
よく使っているモノのストック、毎日必要な物がメインに入っています。

もともとモノは少なかったのですが、大阪北部地震の後にここまでモノを減らして片付けました。

キッチン収納の地震対策〜キッチン吊り戸棚・4年前はこんな収納〜

同じく私の家のキッチン吊り戸棚。4年前の収納状況です。
一応整理整頓はしていますが、今よりはるかにモノが多いことがお分かりいただけると思います。

↓↓4年前のキッチン吊り戸棚の中の写真

今、4年前の写真をみると「よくこんなにたくさんのモノを持っていたなぁ」と苦笑いしてしまいます。

キッチン収納の地震対策〜キッチンの吊り戸棚・大阪府北部地震前〜

大阪府北部地震を経験する前はこういう状態になっていました。
↓↓地震対策前の写真

吊り戸棚へ手を伸ばせば届くため、食器を入れていました。
これでも厳選したモノだけを置いていましたが、
吊り戸棚は上部にあるので、中のモノが飛び出して落ちてくる可能性があります。
食器が落ちてきたら危ないので、高い所に置くより低い場所に収納した方が良いと判断。
大阪北部地震後、食器はキッチンのシンク下へ移動しました。

キッチン吊り戸棚の収納についてお話してきましたが、もし、モノが多いとついつい床や廊下に置きっ放しになりますね。

慌てて外へ逃げるとき、つまづいたり、怪我をしたり二次災害を引き起こし兼ねません。
・この機会に使っていないモノは手放す
・より安全な収納を考える

あなたのお家のキッチンが少しでも安全な場所になるように、
必要なモノについて考え、さらに安全な収納を考えてみませんか。

キッチン収納の地震対策〜防災対策のまとめ〜

地震はあまり経験したくありませんが、避けることができません。
そして、もしも地震が起こったら・・・
そんなことを考えて家の中を安全にするために、キッチンの収納でまず見直してほしい点をまとめました。

・オープン収納よりも扉付き収納
・扉付き収納には扉ロック、さらには耐震ロック
・食器棚シートより滑り止めシート
まずはこれだけ・・・やってみませんか?

この度の大阪府北部地震、そして先日の西日本豪雨で被災された方へ心よりお見舞い申し上げます。
猛暑の中、避難されている方、復旧作業を行われている方、ボランティア活動をされている方の生活が、一日も早く平穏になることを心より願います。

↓↓フェイスブック:さかなクン公式アカウントより、さかなクンが被災地へ宛てたイラスト

(出典:デイリーニュースオンライン

さかなクンと私も同じ思いです。
「元気なくらしが戻りますように心から願っています」

最後までお読みいただき、ありがとうございました

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